映画「吉原炎上」を見た。1987年の作品である。

これ本当に素晴らしすぎる。まだ見てない人は必見の映画だ。

吉原炎上
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吉原は言わずと知れた遊郭、今でいうソープ街だが、この映画はエロ映画ではない。

もちろんエロティックなシーンもあるが、それよりも「吉原って本当にこういう雰囲気で、日常はこうだったんだろうな」と思わせるディテールにこだわったつくりがまず凄い。

CG全盛の現代の映画とは異にする作品である。

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主演は若き日の名取裕子さん、そして、かたせ梨乃さんも出演し、重要な役を演じている。

このタッグの演技に目を奪われる。役者志望、映画志望の人は教科書にすべしと思ってしまう。

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ちなみに、名取さん、かたせさんは映画「肉体の門」でもタッグを組んでいる。

肉体の門
http://www.amazon.co.jp/dp/B014XCC6DO


この作品では立場が逆で、かたせ梨乃さんが主演、名取裕子さんが重要な役を演じている。これまた素晴らしい映画だ。

「肉体の門」は1988年公開なので、「吉原炎上」の翌年の映画。

「肉体の門」の監督やキャスティング担当の人が「吉原炎上」を見て、「このタッグで!」と思ったのではないだろうか、と妄想してしまう(ぐらい迫力の演技なのだ)。

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エロティックなシーンもある。

名取裕子さんはがっつりヌードになっているので、ファンは必見である。

でも、変なエロさはないので、女性が見ても絶対に面白い作品だと思う。

「エロというよりも色気のある映画」と言ったほうがいいだろうか。

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流しのバイオリン弾き?として、竹中直人さんも出演。

僕は版元として、現役流しの本も出しているが、娯楽の少ないこの時代に流しは今でいうスマホやゲームのように重要な娯楽の1つだったんだろうなと感じた。

流しの仕事術
パリなかやま
代官山ブックス
2014-10-20


流しの演奏で、みんなで青空のもと、歌って、日頃の鬱憤を発散する。

とても健全なストレス発散方法であり、娯楽だったのだ、きっと。


竹中直人さんのほか、若き日の根津甚八さんや小林稔侍さんも出演している。

みんな、こうやってのし上がってきたんだと思わせる迫真の名演技だ。

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最後はタイトルの通り、吉原が大火に包まれるのだが、これ気になって調べてみたら本当にあったことのようだ。

吉原の大火(上)遊郭から謎の火の手、裸足の娼妓、野次馬の黒山…10時間も燃え続けた「江戸」
http://www.sankei.com/premium/news/141218/prm1412180002-n1.html


この火事が1911年だから、今から104年前の話である。残念ながらこの火事で、1つの文化、1つの歴史とも言えるであろう吉原はほぼ全て燃えてしまい、その幕を下ろすことになる。


映画の中での火事のシーンは見ていて恐怖さえ感じる。

よくこの撮影で死人が出なかったと、こちらがハラハラしてしまうほどのリアリティ。

いつも言うことだが、映画が今よりも価値ある娯楽だった時代(スマホやゲームなどがなかったという意味で)の映画の迫力たるや本当に凄まじいものがある。

だから、惹き込まれて、いろいろ見てしまうんだろうな・・・。


とにかく、映画「吉原炎上」は日本人ならば死ぬまでに絶対に見ておくべき邦画の名作である。

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