新たな電子書籍を刊行しました!

売れてない芸人が書いた17の話
高校ズ 秋月
代官山ブックス
2020-11-03

 
ぜひ読んでみてください!

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芸歴18年、39歳、男。職業「お笑い芸人」。

同期にパンサー尾形やスリムクラブがいる東京NSC8期を卒業。高校の同級生とコンビを結成後、数々のコンビ名の変遷を経ながら、2人は「高校ズ」の名前で現在も活動を続けている。

「アメトーーク!」や「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」に出演経験があるものの、テレビに出演した回数は片手で数える程度。そんないわゆる「売れてない芸人」の著者が見てきた、18年間の景色はどんなものだったのか?

飾らない文体で綴る、17本の赤裸々なライトエッセイ集。

◆本文から一部抜粋

大学の入学を決めた僕は、入学から2年後、いよいよ吉本興業の養成所に入る決意をした。

「大学を辞める。同級生の森と一緒にお笑い芸人になるんだ。」

初めて両親にそのことを告げると、激怒した。怒り狂った。当然であろう。僕の腹は数年前から決まっていたが、両親からしたらそれは青天の霹靂。賛成するとも思ってはなかったが、その怒りは僕が想像していたものを遥かに超えるものであった。

しかし、僕の意志は固かった。もう譲れないのだ。
そのときの大喧嘩で、親とは今でも修復するのが困難なほどの溝ができた。それ以来、2人と会話をした記憶はない。

18年前、親の反対も無視して勝手にお笑い芸人の道を歩みはじめて、今に至る。

ーー

劇場で結果を残し、テレビ出演を果たした芸人も、また次の試練がある。結局、テレビ出演も単発では意味がないのだ。出演したうえで結果を出して、次も呼ばれて…と繰り返していかないと、僕らがイメージしている「売れる」状態にはなれないのだ。

野球選手で言えば、1軍の試合に代打で打席に立つだけじゃダメ。その打席でヒットを打つことでやっとまたチャンスが来る。そんな少ないチャンスを数回モノにして晴れてスタメンに名を連ねる。
でもスタメンで結果を出さなければまた代打に後戻り。そしてそこで打てなければまた2軍からはじめる。と言った具合か。なかなか険しい道だ。

しかし、この狭き門をくぐり抜け、茨の道を乗り越えて行く強者もいる。
それがテレビで活躍している人達。〈売れたお笑い芸人〉なのだ。
<END>